院長コラム

2018.03.01更新

本日私の母校である名古屋市立大学で糖尿病勉強会に参加しました。

本日のテーマは高齢者の糖尿病治療。この分野の大家である千葉大学の先生のご講演でした。book

今後日本はますます高齢化を迎えることになると思います。改めて高齢者の糖尿病について考えさせられました。

高齢者の糖尿病の特徴は、複数ありますが主だったものを下記に挙げてみました。

1、食後の高血糖や重症低血糖に陥りやすい

2、動脈硬化が進行している場合が多く、糖尿病に関連する問題となる症状が出にくい

3、内服薬の種類が多く、薬物相互作用の影響を受けやすい

4、腎機能が低下していることも多く、薬の量にもより細かい配慮が必要

5、認知機能低下、うつ傾向、低栄養、筋力低下などと合わさり問題が複雑になりがち

これらのことを踏まえ、年齢や生活状況、健康状態により使用する薬、目標とする治療レベルを個別に設定する必要があります。

 

糖尿病の治療薬はここ数年で使用できる薬が増えました。一番新しい種類の薬はSGLT2阻害薬と言われる薬で、体の中の余分な糖を尿と一緒に排泄する薬です。この薬はこの先、糖尿病治療の大きな武器となる薬だと思います。

栄養摂取状態が良くなり、脂肪肝や糖尿病は今後さらに増加することが予想されます。それに合わせ、これらの病気に対する医療もどんどん進歩すると思います。

一人一人に合った適切な治療を行うには、医師は今まで以上に真剣に糖尿病に向き合わないといけません。

この地域の方が健康で長生きできるよう、もっともっと勉強しようと思った今日の勉強会でしたpue

2018.03.01更新

初めて本格的なブログ記事です。

冬の寒さも少しは緩んできたような感じで、猛威をふるっていたインフルエンザも落ち着きを見せ始めました。

春の訪れは嬉しいですが、3月からはスギ花粉が本格的に飛び始めますflower2

私は子供の頃より花粉症で悩まされており、毎年この時期は花粉症用の飲み薬が欠かせません(T_T)

愛知県では2月中旬からスギ花粉の飛散が始まり、3月上旬から中旬にかけてピークを迎えます。

2018年のスギ花粉量は昨年よりやや多くなると予想されているようです。

花粉症は鼻水、くしゃみ、鼻づまりが3大症状と言われていますが、これらの症状以外にも、頭痛、倦怠感、不眠、集中力低下、イライラなどがあり、これらの症状に悩まされている方も多いと思います。

花粉症治療の中心はアレルギーを抑える抗ヒスタミン薬の内服であり、必要に応じて点眼薬や点鼻薬も使用します。抗ヒスタミン薬は本格的に花粉が飛び始める前に内服を開始する方がより効果的とされています。

最近では眠気の副作用がほぼないとされる新しい花粉症治療薬も発売されており、当院でも積極的に処方しています。

処方した患者さんからは、「今までの薬だと眠くなったけど、今回の薬は大丈夫だった。しかも効果もあった。」と喜んでいただいておりますnico

従来の花粉症の薬は眠くなるから嫌だという方、勉強や仕事で集中力が低下するのは嫌だという方は是非お試しください。

 

当院では一般的な花粉症治療以外に、スギ花粉症やダニアレルギーを根本から治療する舌下免疫療法が可能な認定施設となっており、こちらの治療も積極的に取り組んでいます。

花粉症でお困りの方は是非、ご相談いただければと思います。

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