麻疹(はしか)に注意!
2018.04.25更新
3月から沖縄県で麻疹(はしか)が流行りだしました。
今月には名古屋市でも複数の方の感染が確認され、今後感染が拡大することが懸念されています。
麻疹は感染力が非常に強く、空気感染もするので感染者と同じ空間にいただけでも感染します。
過去麻疹にかかった方や麻疹の予防接種を2回受けている方は大丈夫とされていますが、該当しない方で十分量の抗体がない方は要注意です。
麻疹は感染すると10~12日間の潜伏期の後に、発熱や咳などの風邪症状で発症します。38℃前後の発熱が3日ほど続き、いったん熱が下がり、その後39℃程の高熱と発疹が出現します。発疹は全身に広がり、3~4日ほどで収まりますがその間は高熱が続きます。
それ以外に肺炎や脳炎といった合併症が出現し、これらが麻疹による2大死因となります。脳炎は1000~2000人に1人の割合で発症するとされていますが、20~40%の方に何らかの脳の後遺症を残し、致死率は15%ほどという怖い合併症です。
今後ゴールデンウィークを迎えるので、感染拡大が懸念されます。
旅行の予定がある方(特に沖縄方面)で十分な抗体がない方は、旅行前に予防接種が望ましいです。
予防接種後、約2週間で抗体ができるとされています。
予防接種は1回接種で約95%、2回接種でほぼ100%の感染予防効果があるとされています。
当院では麻疹の予防接種を受け付けております。
麻疹単独でのワクチンは現在入手が困難な状況であり、接種するのは麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)となります。
当院のMRワクチン接種の値段は9000円です。事前に電話予約していただき、在庫があれば当日接種可能です。