胃カメラ



専門医だからこそ可能な信頼性の高い検査

当院では最新の機器を用いて豊富な実績を持つ医師が検査を行うことで、苦痛の少ない検査を実現していますが、それでも胃カメラや大腸カメラは体にある程度の負担がかかる検査です。そのような侵襲のある検査において、専門知識が乏しく経験も少ない医師では、信頼のおける確実な検査結果を出すことができるか疑問が残ります。また、仮に胃カメラの検査で早期の食道がんの見落としがあった場合に、運が良ければその翌年の検査で見つかって治ることもあるかもしれませんが、その1年の間にもがんは進行しており、治癒への道がより難しくなります。消化器や内視鏡に関する知識や経験という、医師側の要素でその方の人生が大きく変わってしまうことは望ましくないと当院では考えています。早期発見・早期治療の重要性が知られつつある現在において、大切なご自身の体を守るためにも、せっかく内視鏡検査を受けるのであれば、数多くの検査実績のある専門医のところで受けることを強くおすすめ致します。

内視鏡検査(胃カメラ)について

名古屋市胃がん検診では50歳以上の方は内視鏡での検診が500円の自己負担金で受けられます。50歳などの節目の年齢を迎えた際に特に気になる症状がなくても一度胃カメラの検査を受けておくと安心です。「まったく問題がない綺麗な胃をしている」「慢性的に胃が荒れている」などの実際の胃の状態を検査によって明らかにすることで、今後の定期的な検査の計画を立てていくことが可能になります。検査で胃炎と診断されて胃にピロリ菌がいることが判明した方は、その後除菌治療を行っても除菌後の胃に変わったタイプの胃がんが起こりやすくなることがわかっているため、1~2年おきに検査を受けて経過を見る必要があります。ピロリ菌のいない綺麗な胃の方であれば、次の検査まである程度間隔を空けることも可能です。年齢を重ねていけばいくほど、ある程度のペースで検査を受けておく方が問題を見つけやすくなり、見つかった時の治療も早ければその分高い効果が見込めます。患者様一人ひとりに合う望ましいペースがありますので、健康に対するご本人の希望も考慮しながら消化器の専門医が最善の計画をご提案致します。

早期検査が必要な理由

胃がんや食道がん、大腸がんなどは自覚症状を感じてから検査を受けた場合、かなり進行しているケースも多くあります。その時点で治療を始めると、体への侵襲が大きい手術や抗がん剤治療が必要となることが多く、最終的に残念な結果に終わってしまうことも見受けられます。しかし、もし1年前に検査を受けていれば手術で完全に治すことができ、さらに2~3年前であれば、内視鏡で簡単な切除をするだけで一切苦痛を感じずに健康な体を維持できたかもしれないのです。現在はカメラの性能が上がり、かなり早期の段階で病気が発見できるようになっただけでなく、医療の考え方が進歩してきて、ピロリ菌も保険診療で除菌できるようになり、早期発見・早期治療という考え方が世の中に浸透してきています。早期のがんであればリンパ節転移の可能性は非常に少なく、内視鏡で切除が可能ということも判明しています。従来の「全身麻酔をして、胃や大腸、リンパ節を全部切り取る」という時代から、早期で見つかれば、点滴で眠った状態で数時間の内視鏡治療でがんをしっかり切除して治すことが可能となっています。早期検査を受けることによるメリットは非常に大きいといえます。

このような方は検査を受けましょう

胃に不快な症状がある方はもちろんのこと、症状がない方もある程度の年齢を過ぎてからは定期的に胃カメラの検査を受けることを強くおすすめします。

  • 過去に一度も検査をしたことのない50歳以上の方
  • 家族・親戚に胃がんやピロリ菌感染の経験者がいる方
  • 酸っぱいものが上がってくる感覚のある方
  • げっぷが多く出る方
  • 胸焼け、胃もたれ、胃や胸の痛みの症状が長期間ある方
  • 喉の違和感、食べ物のつっかえ感が長く続く方
  • 食欲不振、急な体重減少がある方
  • 黒い便が出る方

バリウム検査と胃内視鏡検査の比較

現在でも人間ドックや会社の検診などで行われる胃の検査はバリウム検査が主流であり、胃カメラによる検査はまだ一般に普及していないのが現状です。それでは、胃バリウム検査を受けていれば胃がん予防に関しては問題ないのかというと、残念ながらノーと言わざるを得ません。バリウム検査はそれのみで正確な診断をつけることはできず、早期がんは指摘できないことも多々あります。また足腰の弱っている方にとっては、固い検査台に乗せられて急な角度に繰り返し体位を変換させられるバリウム検査は大きな体の負担や怪我に繋がります。バリウムの誤嚥を契機に細菌性の肺炎や誤嚥性肺炎を合併するリスク、大腸内の憩室というくぼみや虫垂などにバリウムが固まって憩室炎や虫垂炎を発症するリスクなどもバリウム検査の大きなデメリットとなります。ハイビジョンスコープを直接胃や大腸の中に挿入して観察する内視鏡検査は、小さな病変も確実に発見でき、患者様につらい体勢や飲みにくくリスクの高いバリウムを飲むことを強いることがない、安心で確実な検査であり、多くの方に積極的に受けていただきたいと考えております。

当院の胃内視鏡検査の特徴

胃カメラというと吐き気と戦いながら我慢して受けるイメージを持たれている方も多いと思いますが、当院では最高レベルの機器を使用して5.4mmという非常に細いスコープを鼻から挿入するので、スムーズに胃までカメラが到達して、体への負担が非常に軽くなっています。専門医の資格を持つ消化器内科の医師が、豊富な経験を活かして短い時間で信頼度の高い検査を行いますので、以前に口からの検査で嘔吐が強くつらい思いをした方や、不安で今まで胃カメラの検査を受けたことがないという方も安心してお任せください。

検査の流れ

1. 検査のご予約

最初に外来にて診察をさせていただきます。検査説明後、予約を取らせていただきます。(当日検査希望の方は前日までに電話連絡をお願いします。電話にて検査のご案内をさせていただきます)
検査を受ける前日の21時以降の飲食は可能な限り控えていただきますようお願いいたします(水やお茶など、多少の摂取は問題ありません)。持病があり定期内服薬がある方は事前に相談させていただきます。

052-879-6511
(休診日:木曜/土曜午後・日曜・祝日)

052-879-6511
(休診日:木曜/土曜午後・日曜・祝日)

2. 検査の受付

予約時間にご来院していただき、胃カメラ検査予約の旨をお伝えください。当日、頭痛や腹痛など何か症状を感じられた方は、検査前に受付にご相談ください。(症状によって検査日を延期する場合がございます。ご了承ください)
また、血をさらさらにする薬(バイアスピリン・プラビックス・ワーファリンなど)を服用されている方は、検査前に必ずお申し出ください。

3. 検査

検査前は胃泡を消すために消泡剤を飲んでいただきます。基本的には起きた状態で検査を受けていただきますが、鎮静剤を使用して眠った状態で検査を行うことも可能です。その際は車・バイク・自転車などの運転ができなくなります。あらかじめご了承ください。
口または鼻から内視鏡を挿入後、食道・胃・十二指腸を観察していきます。検査時間は約5~10分程度です。

4. 検査後の説明

検査終了後、診察室で検査結果を説明させていただきます。鎮静剤を使用した場合は効果が消えるまで、個室の安静室で十分にお休みいただいた後、診察室で検査結果の説明を受けていただきます。異常が見受けられた場合、具体的に今後の説明を行います。

胃内視鏡の費用

観察のみ 3割負担の方で3,600~4,500円ほど、
1割負担の方で1,200~1,500円ほど
観察+病理検査 3割負担の方で7,500~12,000円ほど、
1割負担の方で2,500~4,000円ほど

担当医からのメッセージ

胃カメラの検査は胃がんの早期発見のためにも欠かせない検査で、受けるメリットの大きさは計り知れません。院内には最新・最上位の機器を備えていますが、それらを活かせるかどうかは胃カメラを扱う医師の技術にかかっています。 検査はすべて経験豊富な院長が行いますので、どうかご安心ください。多くの方が実際に検査を受けた後に「想像していたよりもずっと楽だった」「この検査だったら思いきって早く受ければよかった」と言ってくださっています。当院ではすべての患者様ができるだけ楽に検査を受けられるように最大限の配慮を行っており、多くの方に積極的に検査を受けていただきたいと考えています。