内視鏡検査メニュー

内視鏡検査(胃カメラ)について

名古屋市胃がん検診では50歳以上の方は内視鏡での検診が500円の自己負担金で受けられます。50歳などの節目の年齢を迎えた際に特に気になる症状がなくても一度胃カメラの検査を受けておくと安心です。「まったく問題がない綺麗な胃をしている」「慢性的に胃が荒れている」などの実際の胃の状態を検査によって明らかにすることで、今後の定期的な検査の計画を立てていくことが可能になります。検査で胃炎と診断されて胃にピロリ菌がいることが判明した方は、その後除菌治療を行っても除菌後の胃に変わったタイプの胃がんが起こりやすくなることがわかっているため、1~2年おきに検査を受けて経過を見る必要があります。ピロリ菌のいない綺麗な胃の方であれば、次の検査まである程度間隔を空けることも可能です。年齢を重ねていけばいくほど、ある程度のペースで検査を受けておく方が問題を見つけやすくなり、見つかった時の治療も早ければその分高い効果が見込めます。患者様一人ひとりに合う望ましいペースがありますので、健康に対するご本人の希望も考慮しながら消化器の専門医が最善の計画をご提案致します。

ピロリ菌と胃カメラ

胃がんは日本では肺がんに次いで2番目の死病率の高いがんです。胃がんはピロリ菌と深い関係があり、胃がんの98パーセントはピロリ菌感染によるものとされています。1,500人ほどを対象とした大規模試験で、ピロリ菌感染者は10年間の期間で2.9パーセントの人に胃がんが見つかったのに対し、ピロリ菌非感染者からは10年間で胃がん発生者は一人もいなかったというデータがあります。日本人では年齢パーセントほどの方がピロリ菌陽性であるとされており、50代の方で2人に1人がピロリ菌に感染しているという割合であることを考えると、ピロリ菌が非常に身近な存在だということが窺い知れます。胃がんはもちろん早期発見・早期治療が大切ですが、ピロリ菌除去菌という非常に有効な予防手段を講じることができるタイプのがんです。当クリニック院長は日本消化器病学会専門医・日本消化器内視鏡学会専門医として、これまで多くの胃がん患者様に向き合ってまいりました。ご縁があって名古屋市緑区に開業して以来、「この地の胃がんで苦しむ患者様を減らしたい」という思いを胸に、そのお役に立てるよう日々真剣に取り組んでいます。

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査については「つらい」「痛い」「苦しい」というイメージが先行しがちですが、これは以前の大腸検査がカメラを大腸内に無理に押し込んで挿入するという方法でよく行われていたからです。
当院では原則「軸保持短縮法」という方法で検査を行います。これは個人個人で異なる走行をしている大腸に丁寧に内視鏡を合わせ、腸管を無理に押さず、畳み込むような操作を行い、お腹に負担をかけずに検査を進めていく方法です。当院では無理やり押して内視鏡を進めるという操作はしませんので痛み止めの薬が必要な痛みは原則ないと思います。画面を見て、会話をしながら検査を受けていただけます。他院で痛み止めや鎮静薬(眠くなる薬)を使用して検査を受けていた方は是非一度当院の検査を受けていただき、違いを実感して頂ければと思います。もちろん希望があれば、痛み止めや鎮静薬を使用して検査も行いますので、遠慮なくおっしゃって下さい。当院院長は内視鏡専門医であり、今まで地域の基幹病院で多くの大腸検査を行ってきました。検査が必要な方は、当院を信じて積極的に検査を受けていただきたいと考えています。

大腸ポリープ

大腸内視鏡検査を行った結果、大腸ポリープが見つかった場合、切除の必要性を考慮したうえで、必要があれば検査したその場で日帰り切除を行うことが可能です。当院のポリープ切除はスネアという金属に熱をつたえてポリープを焼き切るという従来の方法以外に、コールドポリペクトミーという熱を使わない方法でも切除を行っております。コールドポリペクトミーは切除後の出血や穿孔(腸に穴が開く)が少ないとされています。ポリープの大きさや性状をみて、適切と思われる切除方法で治療を行います。