院長コラム

2018.09.29更新

本日漢方勉強会がありました。

テーマは秋・冬に使える漢方薬10処方でした。nico

漢方薬勉強会

これからのシーズンは風邪、胃腸炎、インフルエンザなどが増えることが予想され そういった場合に使用すべき漢方薬が紹介されました。

 

 風邪の時には葛根湯、麻黄湯、桂枝湯、柴胡桂枝湯、麻黄附子細辛湯など

胃腸炎の時には五苓散、半夏瀉心湯、芍薬甘草湯、真武湯など

喘息の時には麦門冬湯、五苓散、神秘湯など

秋バテ・気力低下には補中益気湯、抑肝散加陳皮半夏、人参栄養湯、加味帰脾湯など

 

紹介されたいずれの漢方薬も当院では時々処方している漢方薬です。

処方のコツ、微妙な使い分けについて学びました。ihi

 

一般的な風邪薬は咳や鼻水などの症状を抑える薬ですが、漢方薬は免疫力を高め風邪の原因となっているウイルスを早く退治するための免疫力亢進などに威力を発揮したりします。

例えごく普通の風邪だとしても、通常の風邪薬に、その人にあった適切な漢方薬を加えることにより、ワンランク上の治療ができることもあると思います。

 

内科疾患は病気の種類も多く、それに伴い出現する症状も多岐にわたります。

時には困っている症状に対し、しっかりとした診断名が付けられない時もあります。

そのような場合でも対応できるように、治療の引き出しの多い、ワンランク上の医師になれるよう精一杯頑張ります。笑う

 

2018.09.29更新

本日漢方勉強会がありました。

テーマは秋・冬に使える漢方薬10処方でした。nico

漢方薬勉強会

これからのシーズンは風邪、胃腸炎、インフルエンザなどが増えることが予想され そういった場合に使用すべき漢方薬が紹介されました。

 

 風邪の時には葛根湯、麻黄湯、桂枝湯、柴胡桂枝湯、麻黄附子細辛湯など

胃腸炎の時には五苓散、半夏瀉心湯、芍薬甘草湯、真武湯など

喘息の時には麦門冬湯、五苓散、神秘湯など

秋バテ・気力低下には補中益気湯、抑肝散加陳皮半夏、人参栄養湯、加味帰脾湯など

 

紹介されたいずれの漢方薬も当院では時々処方している漢方薬です。

処方のコツ、微妙な使い分けについて学びました。ihi

 

一般的な風邪薬は咳や鼻水などの症状を抑える薬ですが、漢方薬は免疫力を高め風邪の原因となっているウイルスを早く退治するための免疫力亢進などに威力を発揮したりします。

例えごく普通の風邪だとしても、通常の風邪薬に、その人にあった適切な漢方薬を加えることにより、ワンランク上の治療ができることもあると思います。

 

内科疾患は病気の種類も多く、それに伴い出現する症状も多岐にわたります。

時には困っている症状に対し、しっかりとした診断名が付けられない時もあります。

そのような場合でも対応できるように、治療の引き出しの多い、ワンランク上の医師になれるよう精一杯頑張ります。笑う

 

2018.09.27更新

本日、緑区保健所・徳重分室で3歳児の健康診査がありました。

今日は50人ほどの3歳児の診察を行ってきました。

やっぱり3歳児はかわいいですね。nico

 

今回は3歳児健康診査について書きます。

3歳児健康診査のポイントは多岐にわたります。主だったものを箇条書きにします。

 

・身長・体重・頭囲などの発育の確認

・運動や精神発達の確認

・生活習慣の確認

・予防接種、子育て状況の確認

・診察(口腔内視診、頸部触診、胸部聴診、腹部触診、外性器視診、皮膚視診など)

 

診察では、顔の表情、頸部腫瘤の有無、口腔内(扁桃腺、生歯数、齲歯)所見、心音(心雑音や不整脈)、呼吸音、腹部腫瘤の有無、停留精巣の有無、皮膚の疾患、四肢の異常についてを主に診ています。

 

診察で認められる異常では、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がやや多く、身体発育障害や停留精巣疑いの方をごくまれに認めるという状況です。何らかの腫瘤がみつかることは非常に低い頻度です。

 

開業して以降3歳児の健康診査を定期的に行ってあり、今後も続けていくことになると思います。

精一杯頑張ります。nyan

 

2018.09.11更新

今日は緑区医師会館で「見逃せない子供の病気」というテーマで講演会がありました。note2

クリニックで診る小児疾患はほとんどが風邪や胃腸炎などありふれた疾患ですが、その中に潜む見逃してはいけない疾患をしっかり見つけ、適切な検査・治療を行うことが小児の診察では大事なことだと思います。

見逃してはいけないサインは「ぐったりしている」ことで、普段の元気さと比べてどうか、遊べているか、寝れているか、尿は出ているかなどが確認すべき事項になります。snowman

 

本日の講演内容で一つ取り上げたいことは抗生剤使用の弊害についてです。

例えば、ピボキシル基を有する抗生剤(小児によく使用されているフロモックス、トミロン、メイアクトなど)の使用で、吐気、発汗、動悸、ふるえ、けいれん、意識障害などの低血糖症状が出現し、時に後遺症をもたらすことがあるということです。

原因は抗生剤の一部とカルニチンと言われるビタミンが結合して尿に排泄され、カルニチンが不足することです。カルニチンが不足すると糖がつくられなくなり、低血糖に陥ります。

カルニチンは赤身の肉や乳製品に多く含まれていますが、このような食事をあまり摂取しない乳幼児は特に抗生剤使用による低血糖症状を起こしやすい世代だと言われています。

またこの低血糖症状は抗生剤投与日数が短くても起こりうるので注意が必要です。

 

それ以外にも抗生剤の使用は様々な問題があり、最近は適切な抗生剤使用が行われるように注意喚起されていますが、それでもやはり安易な抗生剤投与が行われているというのが現状です。en

 

当院でも抗生剤の弊害からお子さんを守るため、適切な抗生剤使用に努めていきたいと思っております。nico

2018.09.08更新

本日、名古屋市医師会主催のBCGワクチン接種説明会があり、参加してきました。

会場は下の写真のような感じです。

BCG

多くの医師・看護師が参加していました。

 

BCGワクチンは結核菌に対する高い予防効果があるワクチンです。

対象年齢は1歳未満、標準的な接種年齢は生後5~8か月です。

 

BCGワクチンは生ワクチンであり、接種後1か月間はその他のワクチン接種は避けなければなりません。

乳児はBCG以外にも多くのワクチンを接種しないといけないので、この1か月という期間は時にスムーズなワクチン接種の妨げとなっていました。

 

従来は主に保健所で接種されていましたが、今年の10月から当院でも接種可能となります。

先日の名古屋市の講習会では生後4か月児に肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、4種混合、とともにBCGワクチンを接種するプランが提案されていました。

当院でもそのプランで行ってきたいと考えています。pue

 

BCGも含めたワクチン接種はいつの時間でも接種可能な当院での接種をご検討下さい。dire

2018.09.07更新

夏の暑さも落ち着いてきて過ごしやすい季節になってきましたね。笑う

7月後半から今日まで諸々の事情がありブログを更新していませんでしたが、また今日から再開することになりました。

月5~10件ほど、なるべく読んでいただいた方の参考になるような内容を目標にしようと思います。snake

 

今日は緑区消化器疾患セミナーに参加してきました。

藤田保健衛生大学病院・消化器内科の先生のご講演でした。

内容は主に胃癌診断についてのお話でした。

 

前半の話は、胃カメラで胃に腫瘍を認めた際、通常の生検(腫瘍の一部をとって、顕微鏡で確認する)で診断がつかなかった場合、藤田保健衛生大学病院では追加検査をこのような形でやっていますという話でした。

こちらに関しては僕が今まで勤務してきた病院と同様の方針で、自分も携わってきた医療でしたので懐かしく思いながら聞いておりました。nyan

 

後半の話は、早期胃癌の内視鏡での診断や治療のお話でした。藤田保健衛生大学病院はさすが大学病院だけあって、検査数・治療件数が多く、診療体制も充実しているなあというのが率直な感想でした。

 

胃癌と言えばピロリ菌感染というくらい、ピロリ菌は胃癌発生に密接に関わっています。ここでは簡単にピロリ菌について書きます。

ピロリ菌は主に乳幼児期に経口的に感染し、感染者のほとんどの方は12歳までの感染とされています。

生まれてからピロリ菌に感染したことがない人は生涯ほぼ胃癌にならないとされていますが、生まれてからピロリ菌に感染したことがない人は1%未満とされています。

ピロリ菌に感染しても胃酸の影響やそれまでに使用された抗生剤の影響で自然に感染状態から治った方も多くみえます。

 

採血検査でピロリ菌検査陰性だっただけでは、ピロリ菌にかかったことはない、胃癌の危険性は非常に低いとはならないのです。

感染診断に加え、内視鏡検査で胃粘膜の萎縮がなく、胃炎を伴っていない場合に初めて、真のピロリ菌未感染と言えます。

 

ピロリ菌に感染し、慢性胃炎を伴っている方はその後の人生で胃癌の発生率が高くなりますが、ピロリ菌の除菌治療を行うことによって、その後胃癌ができる可能性を大幅に下げる(半分ほどに下げると言われています)ことができます。

 

まだ書きたいことは山ほどありますが、キリがないのでこのへんで終えておきます。

今後も消化器内科医として、ピロリ菌診断・治療、胃癌の早期発見・早期治療に精一杯努めていきたいと思います。ni