院長コラム

2018.06.21更新

今日は漢方勉強会がありました。

これは漢方薬の会社であるツムラで、定期的に行っている勉強会です。note2

漢方勉強会

 

内科医の通常の診察の流れは、問診・診察・検査・診断・治療となります。病名を付けてそれにあった治療薬を出すというのが中心です。

これは従来の我々が習ってきた西洋医学の一般的な内科的診察の流れだと思います。

 

ただ、病名を付けてそれに合った薬を出すという発想では、漢方薬ではうまくいかないことが多いです。

そもそも漢方薬は特定の病気を元にそれに合った薬が開発されたわけではないからです。

漢方の世界では当たり前のことですが、証(病態)をよく考慮して、病名ではなく、証に合った処方を心掛けないと上手な漢方薬処方ができません。

私のような西洋医学を学んできた人間は、漢方薬を処方する際も、ついつい病名から薬を処方しがちになります。pue

 

今日の勉強会では漢方学的診察、生薬、有効な合方(複数の漢方薬を合わせて処方すること)を学びました。

今一度初心に帰り、個々の病態や漢方薬の生薬をしっかり考慮し、漢方薬の処方をしようと改めて感じました。o(^▽^)o